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東京流れ者のMinCのレビュー・感想・評価

東京流れ者(1966年製作の映画)
3.9
ラ・ラ・ランドやキル・ビルにも影響を与えたという色使いの鮮やかさ。
渡哲也(不死鳥の鉄)のライトブルーのスーツはモッズ丈。
殺された愛人に流れる血と朱雲染まる背景。死体を映す俯瞰のショット。
テツを救ってくれる1匹狼の二谷英明(流れ星の健)は濃いグリーンのブルゾンで渋く決め。
テツを追い続ける腐れ縁の川地民夫(蝮の辰)はダークカラーで執拗に喰らい付く。

ピンク色した長崎 佐世保のクラブで暴れる米兵たちをコテンパンにして、帰りしなyou are chicken!て叫ぶの、あ、これ『playback』でKEEさんが真似してたセリフじゃないの〜って嬉しくなったし、
セット崩れるのはドリフみたいで笑ってしまった。

カラフルな世界から一転、勝負の時はモノクロームなセット。あの不思議な形状の狭い回廊からの〜照明が効果的に使われる広大な空間。

粋だねぇ。
清順美学が終始一貫してた。
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