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レニー・ブルースののんchanのレビュー・感想・評価

レニー・ブルース(1974年製作の映画)
4.0
ボブ・フォッシー監督が、スタンダップコメディアンのレニー・ブルース(毒舌漫談家)の生涯を映画化❗️

ダスティン・ホフマンがそれはそれは流暢に言葉巧みに成り切って話す様に感心させられます。
ホフマンは当時脂の乗っている36〜37歳。『パピヨン』の後の作品です。
実力俳優の演技を正に魅せつけてくれている、魂の一作とも言えるのではないでしょうか?


レニー・ブルースは1950年代後半から1960年代前半にかけて、当時はタブーとされていた政治、宗教、人種差別、同性愛、中絶、セックス、麻薬、広告批判、貧困などアメリカ社会の抱える矛盾している事象をテーマにして、過激なトークショーを行ない人気を集めていました。
それを警察機関が目に付けて、言葉尻を摘発されて法的弾圧を受けてしまうのです。

後半は法廷劇。それもかなり面白かったです。
5年程の間に22回も逮捕されてます。
その法廷の有り様を次のステージで延々と話す、そんな繰り返しなのです。

妻ハニー(ヴァレリー・ペリン)との出会い、結婚、離婚、妻の投獄、離婚しても刑務所に会いに行ったり、出所の際は迎えに行ったり...ハニーはレニーをずっと愛していました💗

ラストは風呂場で絶命。全裸の死体(本人)が映ります。

敢えてのモノクロがノスタルジックな味わいを醸していました。
地味だけど貴重品❗️そんな風に思えました✨
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