三四郎

夏の嵐の三四郎のレビュー・感想・評価

夏の嵐(1954年製作の映画)
3.0
ルキノ・ヴィスコンティ監督は"映画藝術"とはいかなるものか、"貴族"とはいかなるものかを見せてくれている気がする。
確かに画としては美しい。しかし内容はバカバカしい。

イタリアとオーストリアといういかにも弱そうな軍隊と規律無しの軍人。
オーストリア人フランツは最低な卑怯者だったが、最後に酒に酔った勢いで伯爵夫人に暴言を吐きつつ、「敗北は確かだ。戦争だけではない。オーストリアも数年でなくなる。全世界が消えてしまう。僕たちが生きているこの世界が!」と涙を流す。
このシーンだけはグッときたね。

今のままでは「日本」もなくなると思うと泣けてくる。大体政府とメディアが推し進める政策にロクなものはない。一昔前は「戦争」で今は「多様性」という美名を冠した「国民改造」かしら。
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