設定が明かされるまで状況が呑み込めなくていまいち理解できなかったんだけど、明かされてからは、最序盤の監督インタビューや主演:トルーマン本人と言った説明、あーだからあの人はあんな発言したのか、いきなり宣伝し始めたのか、と、整合性が取れてきてすごく楽しい映画だった。
これ、フィルマークスのあらすじでも書いてしまってるけど(自分はあらすじ見ずに観た)、核心に迫る内容を知らないで観た方が絶対楽しめるよ…ここで書くのは意味ないけど、まだ観たことない方は前情報なしで観ることを強くおすすめする。
自分の解釈では、この作品は現代社会を反映していると感じた。バズるため、視聴率を取るため、誰かとの話のタネにするために誰かを犠牲にしたり、必死に流行について行こうとモノやコンテンツを消費したりする。その時は皆で楽しみ感動するけど、ブームが去ったらすぐに忘れ去られてしまう。
偽物のコンテンツで溢れている現代社会を、トルーマンのフィクションな世界に反映させたのではなかろうか。その中で情報を取捨選択し、自分の意思で適切な判断をし、行動しようという思いが込められているのではないか。私はそう思った。
ジャンルはコメディであったが、シリアスで考えさせられる作品だと思った。おもすぃろかった!