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トゥルーマン・ショーのkarmapoliceのレビュー・感想・評価

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)
4.0
久しぶりの再鑑賞。The Truman Show:ピーター・ウィアー監督、ジム・キャリー主演、アンドリュー・ニコル脚本、フィリップ・グラス音楽、1998年作品。殆ど公開された年以来の鑑賞だけど、ラストシーンだけは覚えていたので、希望を持ってじっくりと楽しむ事が出来たと思う。

いやぁ、とりあえずこの独創的で練られたストーリーが魅力的。昔観た時は人の人生を見世物にするという発想が、凄く悪趣味に思えて多少の嫌悪感を感じた覚えがある。しかしトゥルーマンは生まれたときから、人生の全てを24時間撮影されていて、街の人々は勿論のこと、太陽や月や天気に至るまで創作という徹底ぶり。この番組ではCMが入らず、番組中で商品の宣伝が行われていて、いわゆるプロダクトプレイスメントである事にも驚かされる。その創作された世界観はかなりカラフルでポップでもあると思う。

終盤のエド・ハリス演ずるクリストフのセリフも印象的なものが多く「外の世界よりもこの作られた世界の方がよほど魅力的だ」と、現実社会への皮肉も込められていると思う。分かり易い哲学的要素も含めて、深みある人間ドラマになっているのが嬉しい。「ガタカ」でノリに乗っていたアンドリュー・ニコルが監督も務めたらどうなっていただろうか?少し気になる。


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