ユーライ

キャリーのユーライのレビュー・感想・評価

キャリー(1976年製作の映画)
3.8
野郎が「鬱憤を爆発させて皆殺し」の例は数多くあるが、女性が当事者であるパターンももっと作られていい。集団で孤立するキャリーの図を、バレーで表すファーストショットが秀逸。フィクションにおいて「不細工」だとしていじめられる場合に生じる違和感(二次元に多い)も、シシー・スペイセクなら納得出来る。笑った時に口元が釣り上がるあの感じ。クラスメイトも母親もろくでもなくて憎悪を募らせていくまでのパートが退屈。ジョン・トラボルタがチンピラAみたいな役どころでしかないのに尺割き過ぎ。『丑三つの村』はもっとスマートだったよ。バケツが落下するまで過剰に煽るのはヒッチコックっぽいし、広いパーティ会場の惨劇をパノラマで俯瞰せず画面分割でハイライトを映すハッタリの面白さはある。母親が磔、キリスト教はちょっと分からない。
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