いずぼぺ

エビータのいずぼぺのレビュー・感想・評価

エビータ(1996年製作の映画)
3.5
高校の頃に学校からミュージカル「エビータ」を観にいった記憶が、うっすらと。
当時のわたしにはさっぱり筋が解らなかったし、残ったのは don't cry for me Argentina.

マドンナ主役の本作を観るのは初めて。お化粧が薄いとマドンナって顔がわからない😆
声でやっとわかった!
マドンナも素晴らしいんだけど、チェ役のアントニオ・バンデラスがとにかくいい。歌も踊りもいい!
映画としてはかなり大掛かりにしてミュージカルを再現してるんだろうなーと。迫力はありました。

しかし、ことエビータのこととなるとアルゼンチンの複雑な歴史にさいた徒花としか理解しようがなくて。語る人によってその功罪は大きく変わるんじゃないかしら。
親にも見向きされず、家出から身一つでのし上がった彼女をアルゼンティーナの強さととる人もいるだろうし、無学故に目先の策しか打てなかった失政者と考えるひともいるだろう。細かいことをほっといて全力で人生を駆け抜けたその生き様に魅力があったのかもしれない。

いまなお政情が安定しないアルゼンチン。
永遠の眠りについたエビータやチェからはどう見えているのだろうか。
154-85