電気羊

冬物語の電気羊のレビュー・感想・評価

冬物語(1992年製作の映画)
3.3
ロメール監督にしてはヒロインが普通に可愛いと言うのがまず驚いた。
若い日のリンダ・ハミルトンに似ているね。

3人の男の間で揺れるシングルマザーが主人公の恋愛ストーリー。
一人目は避暑地で出会い恋に陥ったひと夏の男。だが、その男とは渡した連絡先が違っていたため、二度と会えることはなかった。

二人目は既婚だが、利用店を経営する中年男。主人公は、男の離婚すると言う言葉を信じてこの男と再婚を決める。別の町への新規店舗出店とともに娘を連れてパリから脱出しようとする。

三人目の男は、本屋に勤める真面目で教養があるが面白みに欠ける男だった。
その男に別れを告げる主人公の言い草が、女らしい自分勝手すぎる良いわけで呆れる(笑)

私と付き合っていたらアナタに相応しい女性と出会えない。別れても友達いましょう。とか男からすれば到底承服しがたい都合のいい申し出であった。
当然、男はそんな慰めじみたことを言われる方が余計うんざりするわけで。すっぱり好きな男と再婚するから別れるので、金輪際合わないと言われた方がよほどマシなわけで…

その後、理容店の男と新規店舗で娘との同棲を開始するが、店の運営や娘の子育てを巡り、数日もせずに対立。
ここでも主人公は、パリに戻ると宣言し勝手に別れを決める。
パリに戻った主人公は、さっそく別れた真面目くんにどの面下げて会いに行き、間違いだったとか言い訳をする。
真面目くんは人が好いのでそれを信じ、主人公を許し一緒に激を観に行ったりするのだが。
別れた理由が一瞬で見えたとかニュータイプみたいなことを言い出す。オマエはアムロか?シャアなのか??

その後、偶然、一人目のひと夏の恋をした男とバスで再会しよりを戻すことに。母親と娘も父親を取り戻してハッピーエンドとかふざけんな。

とにかく、こんな女にかかずらわったら男はたまらない。
別れても良い人に思われたいとか、皆やめような。
電気羊

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