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バンド・ワゴンのchaooonのレビュー・感想・評価

バンド・ワゴン(1953年製作の映画)
4.0
ヴィンセント・ミネリ監督、MGMのバックステージ・ミュージカル🎶✨

落ち目の映画スター・トニー(フレッド・アステア)が、大物演出家の新作舞台で起死回生を狙う!
コメディミュージカルと思いきや、演出家の意向で斬新なシリアス心理劇へあれよあれよと思ってもなかった方向へ…🎭
相手役は新進気鋭のバレエダンサーのガブリエル(シド・チャリシー)だが、ダンススタイルも合わず、気持ちも噛み合わず…果たして舞台は成功するのか!?
というストーリー✨✨

当時54歳で実際に全盛期の終わりに差し掛かっていたアステアが、この役を等身大で役を演じているのは感慨深い😳
他の作品に比べるとタップやダンスシーンは確かに控えめだけど、そこはやっぱりアステア❣️
アステアが踊ると、靴磨きでさえ見事なエンターテイメントに🕺🏻✨
赤ちゃんのアステアも最高👶🏻🍼www

序盤でしんみりと哀愁を漂わせて歌う“By Myself♬”はジュディ・ガーランド版は聴いたことがあったけど、まさかアステアが先に歌ってた🎶
と、思ったら、元々は1937年の"Between the Devilで今作にも演出家役で出演しているジャック・ブキャナンが歌っているのがオリジナル♬

ブキャナンとアステアのトップハットに黒燕尾姿のクラシカルなパフォーマンスシーンはやっぱり王道感あっていい🤤🎩✨

もう一つ、スタンダードナンバーで有名な“That's Entertainment♬”は今作唯一の描き下ろし曲とのこと🎶
この曲っていかにもミュージカル♬って感じで気持ちがパァッと明るくなって大好き〜❣️

かつては一世を風靡したベテラン俳優と、押しも押されぬ人気絶頂の新人ダンサーの2人。
お互いに敬愛の想いがありなが、その気持ちが噛み合わずぶつかってしまうところから、見事なデュエットダンスで心が打ち解けていく様子…💖素敵だわ〜💕

何も語らず、しっとりと、静かに踊りだす公園での2人のデュエットダンス✨✨✨✨
息ぴったりで、もうなんとも優美💕💕💕
真っ白な衣装がまた素敵〜〜😍
このシーンを観て、改めてデュエットダンスの素晴らしさを堪能✨✨

こちらはララランドでの2人の丘のダンスでもオマージュされてるシーン♬
振りも衣装も違うんだけど、その雰囲気だったり、所々のポージングで、あ❣️っと感じるところがあり、そういう意味でもテンションが上がった〜✨✨

今回ヒロインを演じたシド・チャリシーは『雨に唄えば』でもダンスが見事だったけど、メイン作品を観るのは初めて❣️
ホントにしっとりという言葉が似合う、気品ある雰囲気で素敵だなぁ☺️💕
それでいて、ジャケになってるシーンでもそうだけど、美脚をダイナミックに披露してくれるのも凄い😍
この足に500万ドルの保険が掛けられてたってホント!?🤭

劇中劇風に終盤ミュージカルナンバーが立て続けに出てくるけど、ラストのジャズによる殺人ミステリー『ガール・ハント』のシーンはまたガラッと雰囲気変わってカッコイイ✨
ジャズってやっぱりいい🤤
劇中劇だったはずが途中から、イマジネーションの世界へ入っていく感じはミュージカルならではよね🎶
このMGMっぽさ最高〜✨✨
このシーンはマイケル・ジャクソンの”Smooth Criminal♬”でもオマージュされてるらしく、おお!となる🤩確かに似てる❣️

みんなアステア作品に影響受けてるんだな〜🤤✨
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