2019年 351本目
タイトルから分かる通り、チャップリン作品としては、コミカルなシーンはあれど、テーマとしてはなかなかに重く、シリアスな物語。
チャップリンが、金持ちの婦人を狙った連続殺人鬼を好演。女性の口説き方も金の引き出し方もお手のもの。
作中のチャップリンの言葉、
「一人を殺せば殺人鬼。戦争で大量に人を殺せば英雄に。」
戦争を始めた世界に対し、自ら愚かな人間を演じ、戦争に糾弾するチャップリンの渾身作。
人間の心にある残虐性を謳いつつも、それが愚かで極まりない、と掲げる。チャップリンらしい風刺を効かせた作品。