たじたじ

3時10分、決断のときのたじたじのレビュー・感想・評価

3時10分、決断のとき(2007年製作の映画)
4.0
そんなに期待せずに見始めたら案外おもしろかった。ラッセル・クロウの強盗団の頭目は残忍なのに筋が通っていて味がありすぎるし、クリスチャン・ベールはかっこいいのにどこか情けない父親が似合いすぎてるし、その2人がだんだんと距離が縮まっていく様がすごくドラマがある。

悪人なのに善良で、善人なのに極悪で、強盗団の頭目と街の有力者はどっちが本当に悪党なのかわからない感じも、話に深みが出てて好き。医者は医者でも獣医師のドクターもおちゃめで好き。

ラッセル・クロウもクリスチャン・ベールもセルフではなく目で語る演技が印象的。ラストシーンは特に心に残る。もうみずから文字通り進んで駅に向かっちゃうところもよき。そこに至る経緯が、回想を用いずにセリフや仕草で表現されてるから、一切飽きることなく最後まで見れた。
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