のんchan

毎日がアルツハイマーののんchanのレビュー・感想・評価

毎日がアルツハイマー(2012年製作の映画)
3.6
この手のドキュメンタリーは幾つかありますが、こちらは関口祐加監督が自分の母親宏子さんを、あまり暗くならず明る目に撮影している作品です。

アルツハイマー認知症と診断された宏子さんの79歳の誕生日から81歳までの様子がそのまま正直に映っています。

多かれ少なかれ家族や自分もそのうちには...と誰しもがその心配はあるはず。
何気なく観始めたものの、一つ勉強になり納得出来る先生の言葉がありました。

専門家の先生の話だと「脳は判断能力を司るがそれが衰えると、物忘れ、判断力が低下し、アルツハイマー認知症と言われる。しかしそれは脳全体の5%に過ぎず、残りの95%は健全なんです。怒ったり、泣いたり卑屈になる事があるが、それは健全な脳がその事を嘆く感情の正しい表現なんです。そして、瞬間瞬間は解るけど、その時間が継続しなくなります。」

そうなのか〜‼️目から鱗‼️



私の母は満90歳です。月曜から母に会いに帰省しました。昔から母は「バカは風邪引かないっていうけど、私本当に健康で風邪も引かないのよ〜!」とニコニコ笑う母でした。
いまでも内臓系の病気はありません。
ただ、物忘れがあります。
「今言ったのに、もう忘れてる?」って事がしょっちゅうで...

母は自分が物忘れが激しくなった事を認識して辛く思っているのです。それが手に取るように解るので、その時は気の毒になります。
なるべく優しく対応しようと心掛けるけど、やはり家族はなかなか手厳しくなってしまいます。母は私に「貴女が頼り!気合いかけてね、よろしくね!」と言います。

普段は毎朝、8:40に新潟から名古屋にラブコールが掛かって来ます。それがお互いの健康のバロメーターになっていて張り合いでもあります。
母には100歳まで健康維持して欲しいのです♥️
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