のんchan

秘密の花園ののんchanのレビュー・感想・評価

秘密の花園(1993年製作の映画)
4.1
昨日観た『人間の境界』はかなり堪えてしまい、心を復活させるべく、同じアグニエシュカ・ホランド監督のこの作品で幸福感を得ることが出来ました。

本当に同じ監督なの?と疑うほどに世界観が真逆です。というのも、こちらはイギリスの小説家フランシス・ホジソン・バーネットの同名小説(児童文学)が原作。

ちなみに製作総指揮はフランシス・フォード・コッポラ。
撮影はロジャー・ディーキンス。


オープニングは『小公女』さながらに、気品のある少女が召使い2人に着替えをしてもらう様子をじっくり映し出しています。
英国領のインドの裕福な家庭に生まれ我儘に育った10歳のメアリー。しかし両親を亡くし、イギリスの伯父のお屋敷に引き取られる。
伯父は妻(メアリーの母親と双子)をある事故で亡くし塞ぎ込み、一人息子コリンは使用人たちに任せっきり。コリンは軟禁状態で歩くことが出来ず屋敷から出たこともない生活を送っていた。
いとこ同士のメアリーとコリンは出会い、使用人の弟ディコンと同い年の3人で、禁止されている秘密の庭に足を踏み入れ、荒れた花園を再生させる。メアリー自身が変わり、周りの者へも影響を与え変化させていく。


3人の子役が可愛い。
私が嬉しかったのは、家政婦頭にマギー・スミスなんです。
まだ50代で美しく、細いウエストに裾を引くドレスが似合っていて演技が光っていて最高でした。
メアリーの母には若く美しいイレーヌ・ジャコブ。

印象派の絵画のような美しい花園も、衣装、建物、調度品一つ一つも凝っていて、観終わると心がすっかり洗われていました。
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