なまくらウォッチメン

魔術師のなまくらウォッチメンのレビュー・感想・評価

魔術師(1958年製作の映画)
4.0
魔術師一座が興行の許可を得るため科学至上主義の役人たちにトリックの見破り対決を仕掛ける

魔術vs科学という対立構造が無神論者のベルイマンらしく、今作でも”神の不在”というテーマを貫徹してみせた

ベルイマン作品の中でも娯楽作としての筋があり笑いどころが多め

相変わらず撮影も素晴らしく冒頭の森に差し込む光の美しさには思わず見惚れた

佳境である屋根裏のシーンも照明と鏡の使い方が秀逸
さながらヒッチコックのようなサスペンス演出で、正直めちゃくちゃ怖かった