スローモーション男

魔術師のスローモーション男のレビュー・感想・評価

魔術師(1958年製作の映画)
4.5
 イングマール・ベルイマンの作品で一番分かりやすく爽やかな映画。

ある町にやってきた魔術興行の一座とその町の役員たちとのトリック見破り対決!ベルイマン版の『グランド・イリュージョン』

コメディ作品です。かなり笑えます。でも照明とかはホラーみたいに陰陽が強調されていました。
マックス・フォン・シドーは相変わらず不気味で、おばあちゃんとおっさんがいろんな人に媚薬飲ませていくの面白かった!

科学と魔術という相反する世界の住人たちが交差する。昔は魔術というのが信用されていたが、科学の発達により馬鹿げていると貶されてしまった。しかし、偏った価値観を持つのも良くないのではないかと問いかけてますね。


ラストシーンは『モンスターズユニバーシティ』みたいでした。
あと凄い爽やかな終わり方です!
ベルイマンの作品でもとても分かりやすく面白かったです!