このレビューはネタバレを含みます
「1秒先の彼」に向けての予習。
原作のつげ義春の漫画に関しては「無能の人・日の戯れ」のみしか読んでいないが、その世界観をちゃんと汲み取れているように思えて、若き頃から才気を発揮している山下敦弘の凄みを再認識。
取り立てて仲良くはなかった若き映画監督と脚本家が浜辺で語らっていると上半身裸の女性(尾野真千子)が突如駆け出してきてからの引きのショットが白眉。
三角関係モノに発展するかと思いきや本筋には繋がらず、なぜか民家に世話になったり、到底旅館とは言えないまたもや民家に行き着きずっと気まずい奇妙な味わいが癖になる。
傑作。