めめ

オテサーネク 妄想の子供のめめのレビュー・感想・評価

オテサーネク 妄想の子供(2000年製作の映画)
3.8
⚠️猫死にます
チェコの民話「オテサーネク(食人木)」を下敷きにした作品。ストップモーションで描かれるオテサーネクが不気味で気持ち悪くてホントに素晴らしい。他の人には作り出せないこのシュールな世界観大好きです。すごい古い映画みたいな独特のカメラワークも好き。意味深にアップになったりする感じ。
この監督は相変わらず食事シーンを不味そうに見せる天才ですね🥹監督は幼少期に食べたくないのに両親から無理やり食べさせられた経験から、食事という行為があまり好きでは無いそう。それがとてもよく表現されています。とても憎しみの感情を感じます。こんなに不味そうに撮るの、逆に難しいとおもうよ😂
作品に込められたメッセージを全て読み取るのは難しいけれど、その内の分かりやすいもののひとつが歪んだ愛情、行き過ぎた母性についてなのかなぁ。オチークは化け物かもしれないけど、状況を悪化させたのは間違いなくあの不妊夫婦の行動が原因ですからね。
隣人の少女役の子はすごく演技が上手でした。この子のお陰でこの作品の不気味な空気感がよりシュールなものになっていました。
こいつ死ねばいいのにな~(作中で何らかの報いを受けて欲しいな~)と思う登場人物がちゃんとそうなってくれたのでスッキリ。
終わり方も全て見せるんじゃなくて、おとぎ話ぽい感じで良かった!
めめ

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