Shu

ラブリーボーンのShuのレビュー・感想・評価

ラブリーボーン(2009年製作の映画)
2.5
「ラブリーボーン」観てきた。
ベースはデミムーアの「ゴースト」でそれをもっとサスペンス色強くし、よりファンタジックに味付けした作品なのかと思って観に行ったんだけど
まーったく違ってた。
CMにだまされちゃイカン!


※以下ネタバレ注意(早っ)


要は犯罪によって絆を失った家族の再生と、現世に思いを残した被害者の少女が成仏するまでを描いた物語なんだろうけどピータージャクソンは結局何がしたかったのか私には分かりづらかった。
意味ありげに登場するイケイケおばあちゃん(スーザン・サランドン)は笑いを取るだけで結局何の役にも立ってないし、犯人が計画を詳細に記したノートを犯人から奪って緊迫したのに急に夫婦の再会の場面になっちゃってオイオイ!そのノート早く警察に持ってけよ!!ってそんな感じの連続にイライラがつのるばかり。
天国や天国と現世の中間の世界の表現はなにやらすごいんだけどどっかの振興宗教の宣伝みたいな匂いがしてどうも胡散臭かった。
去年観た「ノウイング」でも思ったんだけど欧米の“楽園”や“天国”のイメージって画一した形があるように思う。生命の樹のようなものがあって草原とか海辺とか。まぁそれはそれでいいんだけどね。日本だと偶像的なものでてきちゃうから。
それから結構グロいシーンもあったりしてほんとバラッバラ!オチの犯人はあんなんなっちゃうし、納得できない。本作にカタルシスを求めてはいけないんだなと思いました。

(2010年01月31日レビュー転載)
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