Shu

オッペンハイマーのShuのレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
4.5
米公開から8ヶ月。日本公開が待たれたクリストファー・ノーラン監督最新作「オッペンハイマー」を観てきた。
原爆の父と言われたロバート・オッペンハイマーの半生を描いた本作。
いち研究者の栄光と没落、苦悩、そして業。
俳優陣の演技、音響、映像、編集どれをとっても凄い映像体験でした。ぎっしり詰まった180分はダレることがないのは映像と編集の妙。カウントダウンしていくトリニティ実験の緊張感も半端ない。だが正直ないところあれが核爆発と言われるとどうなんだろう。思ってたのと違った。確かに本物の爆発なのだろうとは思うが。
しかしながら登場人物の多さ、複数の時系列、政治的シーンが盛り盛り。政治的なやり取りは字幕を追うのがやっとでもう雰囲気に飲まれるしかなかった。当時の米国共産党や赤狩りなど多少の知識はあったものの上澄だけの薄っぺらい私の知識じゃとてもじゃないが追いつけなかった。
そして戦後に生まれたがいち日本人の自分としてあの歓喜する米国人たちの姿はただただ悲しくやりきれない気分に。
キャストはキリアン・マーフィーをはじめエイミー・グラント、マット・デイモン、ロバート・ダウニー・Jr、フローレンス・ピュー、ジョシュ・ハートネット、ラミ・マレック、ケネス・ブラナーと豪華すぎ!ゲイリー・オールドマンどこに出てた?と思ったらトルーマン大統領役だった驚き。
謎だったR15+のレイティングのワケは…なるほどそういうわけか。
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