〖1950年代映画：人間ドラマ：小説実写映画化：松竹：銀幕の名花傑作選〗
1953年製作で、松本京子の小説を実写映画化の人間ドラマらしい⁉️
当時の女学生の性問題を描いた作品でした。

2024年2,563本目

• #2024年鑑賞
• #1953年製作
• #人間ドラマ
• #小説実写映画化
• #松竹
• #銀幕の名花傑作選
• #岸惠子

松竹お家芸メロドラマに、大映「性典」シリーズのブームに便乗した印象の佐々木啓祐監督の女性映画の水準作。女学生岸恵子の我儘が災いして退職した学校医井川邦子が、交通事故死した夫大木実の子を宿し、学園で緊急出産、流産の危機を乗り越え笑顔で生徒の祝福を受けるラストで救われた。

松竹、モノクロ、女子寮アレコレ
出演者
岸恵子、紙京子、井川邦子
大木実、川喜多雄二、市川春代
北龍二、毛利菊枝、水上令子、永田光男、青山宏

【内容】
女子専門学校の寮がメインの舞台
近頃の若いものは性が乱れていてけしからん！規則を厳しくしなくては！
教頭(市川春代)は勝手に荷物検査したり、強制的に身体検査したりと厳しい管理をする

人権蹂躙だ！一部の生徒(岸恵子)が悪いだけなのに何もしてない私たちまでどうして連帯責任なの！？
と真面目な生徒たちは大反発

ところで
対立する教師と生徒たちの間を取り持つのが保健医の井川邦子であった
井川邦子は生徒からの信頼絶大であったが、ある日未婚での妊娠が発覚してしまう(ふしだらなわけではなく色々とタイミングが悪かった)
もともと教頭らに良く思われていなかったのもあり、井川邦子はあっさり学校をクビになってしまい、、、

・ネタバレ
岸恵子は井川邦子の妊娠をチクったことでみんなにますます嫌らわれ、さらには秘密にしていた梅毒感染も教頭にバレてしまう(井川邦子をチクったのは梅毒がバレるかもな恐怖から)

学校を飛び出した岸恵子は井川邦子のもとへ向かい謝罪、井川邦子は学校に戻るように説得
だが学校には戻りたくないと岸恵子が暴れて揉み合いになり井川邦子が押し倒される
押し倒された井川邦子は出産直前だったため危険な状態になる

倒れたのが学校の前だったのでなんだかんだ(教頭の反対、助かるのは母か子か、生徒たちの卒業式)ありつつ学校内で無事出産
教頭が複雑な感じで去っていく後ろ姿でエンド

【感想】
面白くはない
色々と別世界過ぎて共感出来るところが少ない
ふーん、そうなんだー、って見てるしかない

・気になったこと
岸恵子が先生の妊娠をチクったことをみんな責め立てていたけど
そもそも岸恵子だけじゃなく他の生徒や先生も怪しんで勘づいてたじゃん

・出演者
クレジットは3番目だけど井川邦子が主演だと思う
岸恵子は生徒代表な感じ
ずっとツンツンしてる拗らせキャラでみんなに嫌われてるけど何故かいじめられてはいない
紙京子は井川邦子ラブからの川喜多雄二ラブになり優等生だったのに教頭に睨まれる問題児になる

大木実は途中であっさり死んじゃうキャラクター、さわやかな笑顔が印象的

市川春代は厳しい教頭役
あまり出演作見たことないけど凄く良かった
メガネしてても美人が隠せてなかった

あとは照子役の大山花子？って女優さん
ぽっちゃりキャラ(あんりに似てる)なのでよく目立つし、なんかボタンを弾き飛ばす芸？みたいなのも印象に残る