青二歳

源氏物語の青二歳のネタバレレビュー・内容・結末

源氏物語(1951年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

さあ1951年によくここまで源氏物語を再現した…!戦後6年!永田雅一が羅生門ヴェネチア受賞で浮かれた直後だからかしら。だが音楽はゴジラの伊福部昭。BGM笑う。光の君の駈歩にこのピアノはねーだろ…狩衣で馬またがってこの音楽…作曲は別の箇所なんでしょうけどこのシーンの選曲はだれだ。

光の君は…当時の大映でできる人ったらもう長谷川一夫しかいないよね。ハイ美しい。うんでもね二重あごの光の君はどーかと思うの。美しいんだけどね…

藤壺は若りし木暮美千代、紫の上は乙羽信子、葵の上が水戸光子、朧月夜だれだ…と思ったら長谷川一夫の姪っ子、船越英二の奥様。
京マチ子はなぜか淡路の上というオリジナルキャラ!新藤兼人よ…谷崎潤一郎が監修してよく許したな、こんなん。明石の君と何を混ぜたキャラなんだ。でもちょっと光の君の晩年と絡めれば興味深い。
あと何故か六条御息所は登場せず。水戸光子はのちの大映"新源氏物語"では弘徽殿の女御をやるのよね。大映もよくやるよ…

ひそかに登場する殿山泰司をお見逃しなく。乙羽信子の美少女ぶりもその後の変遷を知ると驚愕レベル。
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