ぬーこ

ハート・ロッカーのぬーこのネタバレレビュー・内容・結末

ハート・ロッカー(2008年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

監督 キャスリン・ビグロー
脚本 マーク・ボール

イラク戦争での即席爆発装置処理班のチームが主人公。
前の班長が冒頭で敵に嵌められ亡くなり、代わりに来た班長・ジェームスが超変わり者。こいつに指揮されたら死んでまうわと思った。

NHKのドキュメンタリーのようなリアルな雰囲気が漂う。演技しているふうに見えない。

街中の何ともない場所でいきなり爆弾が爆発して仲間が犠牲になる。

砂漠での銃撃戦とかベトナムのジャングルとはまた違った怖さを感じる。遮るものがないから遠くから一瞬でやられる。

人間爆弾。死体に爆弾が入っているのも真実なのか。

ジェームスとサイボーンやエルドリッジら隊員の反目がずつと描かれ、なかなかだるい。ドラマ性においては特筆すべきものがないが、それが逆に戦場の緊迫感や米兵の苛立ちを伝えているのかもしれない。

班長の唯一の癒しのベッカムという少年、アメリカに置いてきた、離婚した我が子と重ね合わせている。

色々言ったが、ラストの人間爆弾シーンは印象深い。民間人を巻き込んだ人間爆弾の手口は許せない。
戦場にまた帰るんだな
最後のかっこいい系の音楽は米兵賛美かよとも思った。

○セリフ
サンボーン
死んだら両親が悲しむがそれだけだ。あとは何もない。子供が欲しい。男の子が

○追記
本映画についての町山智浩と宇多丸の言い争いが面白かった。俺も最初は宇多丸と同意見だったけど、自分にできる仕事がそれしかないから戦地に帰る。爆弾処理は人を殺さない軍人。でもその軍人すら非難の的にされる。そこを含めて考えるとまた主人公への見方も変わってくるだろう。


2022.45
ぬーこ

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