キャスリン・ビグローは元々個人的に好きな女流監督で『ハートブルー』『ブルースチール』で結構武骨な演出が得意と認識していたので期待して観賞したけどその通りの出来だった。当時のオスカーレースで元ダンナのジェームズ ・キャメロンで勝ったのは素晴らしかった。
内容は非常に緊張感溢れるもので、殆どBGMも無く、有っても音量を絞っており戦場の臨場感を表現していると思い好感。
いつ死ぬか分からない、毎日がロシアンルーレットしている様な状況では、生き延びて帰国してもその緊張感や溢れるアドレナリンが忘れられない。母国のスーパーマーケットでの沢山の種類のシリアルから購入するものを選択するという戦場との大きなギャップに耐えられず、家族を置いてまた戦場に戻るというビョーキを鮮烈に描いているのが強い印象を残している。
流石な出来だった。
