このレビューはネタバレを含みます
原作は未読。
安土城築城にフォーカスしたのは面白いのだが、肝心の作品テーマというか、伝えたい事がないので、ツッコミ所が悪目立ちしてしまっている。
・緒方直人の動機が分からん
殿様と不仲とか、織田に通じたかったとか、説得力のある協力理由はいくらでも作れたと思うが、「敏行は分かってくれてる!」だけで命かけるのは無理がある。この直後木曽は織田に寝返るのだから、その伏線でよかったのでは?
・奥さん病死シーンいる?
家庭顧みず仕事一筋、というキャラでもないので、全くの蛇足シーン。
・チャンバラシーンが特撮テイスト
本作唯一のアクションシーンだが、突然超人的な身体能力を発揮する水野美紀には違和感しか感じない。スゴイのはジャンプ力だけというのもお粗末。
・暗殺者排出もお咎めなし!
信長暗殺部隊の水野美紀が所属していたのに、西田組にはお咎めなし。そんなバカな!組織的犯行と見做され、全員処刑もありうる状況では?
・実は生きてました!いる?
戦死した筈の若手が実は生きていた!という話もまるで必要性がない。これやりたいなら、こいつにしか出来ない特殊技能みたいな伏線張っとかないと…。
・完成して終わり
こんなに苦労して作ったのに、たった数年で焼失してしまう、儚さ、虚しさみたいな事を伝えるべき話では?原因不明とされている、焼失原因まで描けば面白かっただろうに…。
・芸人キャスト多すぎ
1人で十分でしょ。こういうのは。
と残念な作品。
原作はもっと違った話なのだろうか?