ゆみモン

遥かなる山の呼び声のゆみモンのネタバレレビュー・内容・結末

遥かなる山の呼び声(1980年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

今回で4、5回目ぐらいになるが、わかっていても観るたびに感動する。
私は『幸せの黄色いハンカチ』よりこちらの方が好きだ。
大人の純愛ドラマ。生々しい濡れ場など無くても、耕作と民子の互いへの想いが十分に伝わってくる。

毎回一番感動するのは、ラストシーンだ。
耕作が網走刑務所に護送されていく列車の中。偶然乗り合わせたふりをして、ハナ肇演じる虻田と民子が、下手な芝居で耕作に民子の近況と想いを伝える。
「…息子と二人で、何年も先に帰ってくる亭主を待ってるんだって?」「…ああ、あの虻田のバカが面倒みてくれてんのか?」
虻田、民子、耕作…三人の涙に毎回もらい泣きしてしまう。

なんと言っても、吉岡秀隆が物凄く可愛くて上手い。どうやったら、あんなふうに耕作に対する心情の細やかな変化を演じられるのだろう?

民子の「今夜からうちで寝て。…もう他人と思ってないから。」と言って恥ずかしそうに戻っていく姿がなんとも可愛い。

高倉健は、漁業も似合うが、酪農も似合う。