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キング・オブ・コメディのsensatismのレビュー・感想・評価

キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)
2.7
2020/152
嫌いだった パンプキン大っ嫌い 意中の相手が高校時代の同級生だったり、番組特別出演者が高校の校長だったり、この人34歳のくせに学生時代の感覚から全く抜け出せてないんだよ…私そういう人嫌いだし無理
利己的な妄想に走って自尊心を保ち続ける 秘書から適切で冷静なアドバイスを受けた後、受付に「なんてことないさ」っていう視線を投げるあの自尊心 前触れなく別荘に不法侵入してジェリーと友達であることをリタに執拗にアピールする 気持ち悪い…あんたは誰に何を説明したいんだよ 自尊心マスターベイションが趣味なのか?
高校を卒業してからパンプキンがやっていたことはひたすらジェリー含め大物コメディアンの追っかけのみ コメディアンとしての技術を磨いて勉強してるわけじゃない
心は矮小で自尊心をコントロールするのに必死で子供っぽくて視野が狭いパンプキンだけどやけに自信を持っていて大胆 その結果ジェリーを誘拐、「キングオブコメディ」として番組出演に成功してしまう この辺りトントン拍子すぎて🎃のことをかなり嫌いになっていたのでは?って思った 
彼の口上はなんてことない、自分の人生を気の利いた一言を添えてなぞっていただけだった 🎃のプロフィールなんて母親と安アパートに住んでるくらいのことしか知らなかったけど、なんとなく察する 🎃が偏狂的へとなった所以はわからないが、代わりにそれを突き詰めた映画が『ジョーカー』だったのかなと思った そういえばマーシャもI love you.を両親に伝えたことも言われたこともないって言ってたな 
炎上商法で有名になった🎃で終わる映画 ヘンテコで奇妙で不快で不気味だったな
散々悪口言ったけど彼みたいな粘着性って何かをやり遂げるためには必要なんだろうな…わたしはそういうエネルギーもこだわりもない

ジェリーとマーシャのやり取りのシーン良かったな マーシャがヒステリックに喚いているのにジェリーときたらピシャリと心のシャッターを閉めている 彼の奇妙な表情良かった 心と耳を閉ざして何かしらの感情を抱くことをやめて諦めたような表情をしていた

終盤の展開や誇大妄想が激しい🎃の役どころが『ジョーカー』そっくりだな〜って思ってたら、『ジョーカー』ではこの映画のジェリーにあたるコメディアンをロバート・デ・ニーロが演じていたのか、と気付いた
自作自演する目的を見失った頭のおかしい人って点で『ナイトクローラー』にも似てたな

テレビ番組中にタバコ吸っていいんだ…
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