ロバート・デ・ニーロがコメディアン役⁉︎
それだけでも興味を掻き立てられます。
チョビ髭、七三分け、笑顔。
穏やかな見た目ですが、内側には狂気が潜んでいます。
承認欲求が異常に高く、空気を読まずに突っ走る。
どこまでも図々しく、他人の事はお構いなし・・・
そして、それらの行動に全く悪気がない。
理解不能の恐ろしい男です。
そんな主人公の言動には、嫌悪感を持ってしまいますが、本編内には笑いどころもしっかりと散りばめられています。
この絶妙のバランスにより、話にグイグイと引き込まれた気がします。
そして、あれほど不快に思えた男が、終盤では切なく思えるのです。
これも、デ・ニーロの怪演によるものなんでしょうか・・・
大好きな作品となりました。
①2021.5
②2023.11