このレビューはネタバレを含みます
海外にいても、新しい事をしても、とにかくずっと重たい気持ちがついてくるあの感じ、何をしてもだめなあの感じ、向き合う時間が必要なのは分かるけど逃げ出したいあの感じ、がとてもよく表現されていたと思う。
恋愛以外にも楽しいことがあることは頭では分かっているけれど、恋愛観が邪魔して何も楽しめない。たとえ世界を旅していても。他人の結婚式でも。全部自分の頭の中でぼーっと、叶えられなかった過去に思いを馳せてしまう。あの感じ。
結婚式で流れるはずだった曲が流れるシーン、泣きそうになっちゃった。叶えられなかった過去を、自分で叶えてあげたのね。気持ちに応えられない自分を、応えられないまま受け入れたのね。
リズが癒されていく過程で、リズに自分を投影し自分も癒されていく感覚が確かにあった。宝物。