いなだ

現金に手を出すなのいなだのレビュー・感想・評価

現金に手を出すな(1954年製作の映画)
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歳も歳だしもうそろそろ潮時か〜という感じがありつつも、まだ仕事を投げてはいない初老の男が主人公で、哀愁のあるフレンチ・フィルム・ノワールだった。主人公の老いのためか、金塊強奪という題材なのに鋭さや激しさ、切迫感などがなく、代わりに主人公のこれまで長く続いてきた(犯罪)人生や相棒的存在との関係性が垣間見えるのが面白い。人生のどうしようもなさが寂寥感たっぷりに描写されていて、割と良かった。テーマ曲の“グリスビーのブルース”はこの内容にぴったり。色々なタイプの若い美人が出てくる。
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