いなだ

同級生のいなだのレビュー・感想・評価

同級生(1998年製作の映画)
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学校ではあまり目立たないタイプのゲイの主人公スティーヴンと、性的指向に揺れ動くスクールカーストトップの同級生ジョンの、男子高校生同士の恋愛もので、昔の話だし、色々とつらいな…って感じたけど今でも十分に通じる内容だと思った。エリートで陸上部エースのジョンは、その立場ゆえにスティーヴンとの関係と自分の性的指向が周囲にバレることに常に怯えているのだが、ある意味、失うものが少ないスティーヴンの方が自分のアイデンティティに対して正直でいられたのかなと思った。それに、何もかも打ち明けられる親友であるリンダ、スティーヴンに好意を寄せるも後に強力な味方になるジェスの存在が大きかったと思う。あと、母親が気づいて見守っていることにもスティーヴンは気づいていたのかな…。
それにしても、主人公はとても強い人間だと思ったし、クライマックスは泣いた。原題の<Get Real>の方がタイトルとして良い。
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