無性にジャッキーを観たくなる夜がある。
仕事で疲れて、ムシャクシャして
ぐしゃぐしゃにもつれた感情を
スカッとさせたいのよ。
そんな夜には、ジャッキーのアクションが1番効く。頭空っぽで「ジャッキーすげー」と呟くだけでリセット完了。
南アフリカで作戦を遂行していた某国の特殊部隊を乗せたヘリが遭難。唯一の生き残りである隊員523号は、記憶喪失となり、現地の部族に救われる。名前を尋ねられ、「フーアムアイ?」と答えたその言葉が通り名となった彼(ジャッキー・チェン)。無事文明社会に戻る事が出来たものの、CIAが彼の命を狙っていた—— 。
Who〜am〜I〜〜!!
サバンナで絶叫するジャッキー。
冒頭は、ジャッキーの部族民コスプレが楽しめる。
ひょんな事から知り合いになるのは、ラリーに参加していた日本人ドライバーのユキ(山本未来)や新聞記者のクリスティーン(ミシェル・フェレ)。
何かと日本人キャストが登場するのが本作の特徴。ミシェル・フェレは神戸市出身のフランス国籍なんだとか。
あ、特殊部隊の一員でケイン・コスギも出てくるゾ。一瞬だけ。
南アフリカ、オランダと世界を股にかけたロケも魅力の1つ。
ライオンに追いかけられて、瞬時に木に登ってしまうジャッキーの身体能力の高さには、「ジャッキーすげー」と呟くしかないじゃない。
狭い路地は車を横転させて通るド派手なカーアクション、オランダならではの木靴を履いてのコミカルなアクション、終盤は高層ビルの斜面を滑り落ちるヒヤヒヤアクション。
90年代後半のジャッキーはまだまだ元気だ。
面白いと思ったら、それもその筈。ジャッキーと共に監督を務めたのは、かのベニー・チャン。
ジャッキー作品は香港が舞台の80年代ものが1番面白くて海外ロケ作品は割とスベリがちだけど、これはそこそこアタリ。
あー、スカッとした!!