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「通夜の客」より わが愛のENDOのレビュー・感想・評価

「通夜の客」より わが愛(1960年製作の映画)
4.2
久々に帰京した佐分利はハメを外してポックリ逝く。冒頭にある妻と愛人が邂逅する葬儀の場面で既にクライマックス!お銚子の林の中で回想が始まる。蚊帳の中で起きる性の目覚め。鳥取県日野郡日南町上石見の山奥に作られる愛の住処!腰掛けのある一本松から始まる新生活。よくわからない中国史を書き上げるために足掛け三年の同棲(未完)!稲子に尽くされた男は燃え尽きる。浦辺粂子率いる女たちに村八分されつつ懐柔して田舎の理想郷を作り上げる。佐分利亡き今全てを引き払った日に突然雷の中で感謝の言霊を耳にした稲子!脳内麻薬が出まくり!鎧戸もない薄い障子の家屋で冬を凌げるはずもない。ひたすら停滞のち死して幸福を得るファンタジー!愛は盲目。度を越した献身。狂ってる!
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