レミフィ

チキンとプラム 〜あるバイオリン弾き、最後の夢〜のレミフィのレビュー・感想・評価

3.5
大事なバイオリンを妻に壊されて、自殺を決意した天才音楽家ナセル・アリの最期の八日間…って暗く重い作品かと思ったら切ないのに笑える、そして最後はジーンと胸に残る映画だった。彼の人生の走馬灯と美しく切ない恋の物語。その全てが彼の音楽に通じていた。最後には彼が死を決意した理由もわかるのだけど、それがあまりにも切なくて泣けてしまった。手に入らなかったものは美しく見えるから、もし仮に手にしていたとしても、そこに真実の幸せがあるのかはわからないけれど…。
美しい映像はポップさあり、ファンタジーっぽい演出あり、アニメーションあり…と表現が多彩でとても楽しい。そして主演のマチュー・アマルリックの言葉ではなく目で語る演技が素晴らしかった…!
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