昨今の映画界を痛烈に批判したり皮肉ったり、最後の最後まで辛辣でブラックユーモアに満ちていて…とても自由な映画。
面白かった?ってきかれたら、うまく答えられないような気がするけれど、全編ワンカットの長回しをしているかのような撮影と編集は斬新だったし、ブロードウェイを題材にしているのもあって、まるで舞台をみているようだった。それに役者の気持ちとリンクするようなドラムの音には心が高まったり、ざわざわしたり…これはたまらない!
アメコミ批判(この映画の主要キャストがみんなアメコミ出演者っていうのがいいw)をしまくってるのには笑ってしまったけれど、舞台や映画といった芸術に優劣をつけて批判すること、自分で判断するのではなくその批判に影響されること、またすべてを語らないと理解できないことへの皮肉をこめたメッセージも感じられてちょっとドキリとした。様々な批判や皮肉をユーモアでさらっと調和しているのがすごい!
字幕が黄色なのはやっぱり「バットマン」からなのかな。
最後のエマちゃんの目線や表情がたまらなく好きだ。