Jimmy

絶壁の彼方にのJimmyのレビュー・感想・評価

絶壁の彼方に(1950年製作の映画)
4.6
サスペンス映画の傑作🎥

世界的権威の外科医マーロウ博士(ダグラス・フェアバンクスJr.)は、架空の独裁国ニバに招かれて、公開手術をすることになった。
しかし、その患者がニバ国の独裁者本人のニバ将軍であり、しかも手術後に急死してしまったことから、ニバ将軍の死を知られては困る秘密警察から命を狙われて、逃げ回るはめになる。

この逃げ回る時に、ギリギリの場面ですり抜けるあたりはヒッチコック的でもあり、ロープウェイを使った場面では『ミュンヘンへの夜行列車』(キャロル・リード監督)、映画タイトルにもなっている絶壁を男女3人がザイルでつながって上る場面などは『妻は告白する』(増村保造監督、若尾文子主演)を思い出したりさせてくれる。

見せ場たっぷりあり、後年の映画にも多分に影響を与えたかもしれない映画であり、サスペンス映画の傑作といえよう。
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