ASHITAKAAkino

人情紙風船のASHITAKAAkinoのネタバレレビュー・内容・結末

人情紙風船(1937年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます


こいつはお侍にとっての刀と同じように俺にとっちゃ一二の商売道具だ

俺は意地でやったんだ


2023年映画118本目

山中貞雄監督作品は恥ずかしながら初見。面白かった。ノイズ音がきつかったけど、修復された現存するフィルムも少ないとのことで貴重な資料としても。
中村翫右衛門が格好いい。長屋のわちゃわちゃした感じとモブのやり取りにうっとり。見せるところと見せないところも明確に設計されていて、他の作品を観るのも楽しみ。もったいないから取っておきたいくらい。でもうまい感想が出てこない。批評の外にあるかのようなものを観た気すらする。思えば時代劇を観たのも久しぶり。大昔を舞台にしていても現代に通ずる普遍性、あるいは失われてしまったものが詰まっていて、それだけでも観る価値があるように思えました。
ASHITAKAAkino

ASHITAKAAkino