瀬口航平

変身の瀬口航平のネタバレレビュー・内容・結末

変身(2002年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

半端ない。すごく面白かった。

あと、俳優が生身で、CGとか何も使わず虫を演じてるとこがすんごい!!すんごい気持ち悪い!!!!(褒めてる)
ロシアの俳優さんは演技学校でアニマルエクササイズっていう俳優訓練を積んでいて、動物だけでなく、洗濯機などの無機物まで演じたりするのは知ってたけど、ここまでのレベルとは思わなかった。

最初虫の演技がほんとにすごすぎて、演技の上手さに背筋がゾワゾワするのか、気持ち悪くてゾワゾワするのかわからなかった。手足の指を動かしてるだけでこんなにゾワゾワさせられるのやばい。

あと擬態のすごさに目が行って、ストーリーに中盤まで目が行かなかった。

生き物の尊厳について、の話なのかなあ。
人間の残酷さと傲慢さについて感じた。

下手に虫のCG入れたり、そういう衣装着せたり全くしてない、物理的な見た目は人間だからこそ、メイドが彼を弄ぶところとか、あんなに仲良くしていた家族から忌み嫌われるところとかが、人間が人間に対して行っている行為にも見えて、なんと言うか、虫も生きてんだよな、、同じ生命をもってるはずなのに、なんでそんな態度を取るんだ、、ってなった。虫を観る目が変わるかもしれない。生態系のトップぶっている人間全員に対して物申している作品。

観る前は面白いと思えるかわからなかったけど、本当にすごく面白かった。
瀬口航平

瀬口航平