キャンチョメ

映画に愛をこめて アメリカの夜のキャンチョメのネタバレレビュー・内容・結末

-

このレビューはネタバレを含みます

俳優やスタッフなどの映画人に対する愛に包まれている、優しく心地良い映画。
『8 1/2』は映画監督の苦悩が色濃かったけど、こっちは広く映画に関わる人々に焦点があてられていた。

押井守によれば、トリュフォーの恋愛観は「エゴとエゴのぶつかり合い」らしく、その考えはかなり反映されている。撮影中にも関わらず、各々好き勝手にくっついたり離れたりぶつかったりしてる。
どのキャラクターも活き活きしていて人間味があるから、群像劇としても、映画製作の舞台裏話としても面白い。

字幕で追うだけだと、「女は魔物か?」に対するジュリーの答えが「男も女も生きているだけ」となっていたけど、特典映像の一部によると「男も女も魔物」らしい。これは結構印象が変わる。質問に正面から向き合っていて、人のネガティブなところを自然に受け入れた人間観が伝わってくる。
キャンチョメ

キャンチョメ