上海十月

あげまんの上海十月のレビュー・感想・評価

あげまん(1990年製作の映画)
4.0
劇場公開時以来の再鑑賞。無声映画ぽくしており、編集の凄さを見たという記憶がある。内容は、今の時代受け入れられない人も多くいると思うが90年代の芸者への認識は、この映画通りだ。バブル崩壊前で伊丹十三は、金と政治を芸者を媒介にして示そうとしている。芸者の文化についても、さりげなく表現していて芸者マニュアルの様な感じも与える。当時はトレンディドラマ全盛で大人な恋愛があまり描かれてなかったので本作は、結構盛りだくさん。ストーリー展開が多少強引で津川雅彦が演じる銀行マンのエロエロが目に余るが伊丹映画の特徴でもある。そして、これが伊丹十三の日本人論なんだなぁ。
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