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それでもボクはやってないのelieのネタバレレビュー・内容・結末

それでもボクはやってない(2007年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

痴漢冤罪を訴える青年
被害を訴える少女
無実の人を守りたい弁護士
有罪を認めさせたい検察
見守るしかない傍聴席
そして全てを決定するのは
法の番人と呼ばれる裁判官

タイトルの通り
それでもやってないんだよ
やってないものはやってない
同じ女性として
被害を受けた子の気持ちも分かる
と言いたいところだけど
正直そう思えなかった
これは彼の物語だから

痴漢と呼ばれて
捕まったこの日から
全てが地獄でしかない
一度貼られたレッテルは
剥がしたって消えない
むしろ剥がすことすらできない
時間だって戻って来ないし
身内も間違いなく被害者だ

十分な証拠もなく
最初から犯人扱いで
あの空間で"やってない"と
証明する事の難しさ
そして一番信じていた人に
信じてもらえない哀しみ
法の番人は神様ではないし
地獄はすぐ側にある
明日は自分かもしれない
そんな事を強く感じた

有罪か無罪か
その答えを知ってるのは
電車の中にも裁判所にも
いない
自分だけなんだ.
elie

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