きりん

ラテン・アメリカの旅のきりんのレビュー・感想・評価

ラテン・アメリカの旅(1942年製作の映画)
3.5
ウォルト・ディズニーが米国務省からラテンアメリカに親善旅行に行って映画製作するという依頼を受け、16ミリカメラに収めた映像とアニメーションを合成して作られた映画🎥ディズニーの長編アニメとしては最も短い作品。ドキュメンタリーの様でもある。

NHKの南米異文化紹介番組みたいなナレーションで始まる本作。
アニメーターがスケッチする様子を描く実写と、そのスケッチから生まれる4つのオムニバスアニメで構成。

①ドナルドのアンデス旅行🇵🇪
アンデス山脈にあるチチカカ湖を観光するドナルド。インカの末裔たちの文化に触れる話。

②小さな郵便飛行機ペドロ🇨🇱
チリのサンチャゴ空港で暮らす子供の飛行機ペドロ。両親に変わって郵便配達する話✈︎
嵐の中郵便配達するペドロが勇敢で可愛い。一瞬ヒヤッとするもののそこはディズニー作品、ハッピーな終わり方。

③グーフィー・ガウチョ🇦🇷
グーフィーがアルゼンチンのガウチョに扮し、南米版カウボーイを体験する話。グーフィーが馬に乗り投げ縄したりBBQしたりと、ただただ楽しい✨ガウチョの食事するマナーが興味深い🍖

④ブラジルの水彩画🇧🇷
サンバのリズムに乗せて次々と変化していく水彩画がとても美しい🌺そこから生まれたオウムのホセ・キャリオカ🦜 ドナルドと共にブラジルを旅する。ホセは本作が初登場。キャラクター誕生の瞬間が見れる貴重な映像✨

アニメとしてはグーフィーのが1番コミカルで好き。ただ美しさは断然ブラジルの水彩画✨アニメによる筆の動きで描く風景が色彩豊かで美しすぎました。

そしてわずか42分の映画だが南米を旅行しているかのような気分にさせてくれる作品だった。それぞれの国の文化にも触れており、まるで学校教材か歴史資料のようでもある。
また実写パートのスケッチのクオリティがめちゃくちゃ高くてそれを眺めてるだけでも満足度が得られる🖼てか普通に飾りたいレベルだわ✨✨✨


Disney長編アニメ #6
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