北斗星

疑惑の北斗星のネタバレレビュー・内容・結末

疑惑(1982年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます


小学生の時に2年毎に地上波でやってたような‥。


子供の時に観たけどきちんと解ってなかった。

これは法廷劇なんですね。



岩下志麻の鉄の女っぷりが凄かった!

若い頃の岩下志麻は本当に
美人。かつクールな弁護士役がよく似合う。
すぐにブチ切れる桃井かおりとは対照的に描いている。

ただ、もしかしたら案外あのキャラは表面上だけで、アタマは弁護士と同じくらいキレ者かもしれんナ。
とすればラストの桃井の微笑みに合点がいく。


桃井かおりが法廷で殺してないわよ!とギャーギャーわめいた後、岩下志麻が上から『もしあれが演技ならすごいね』と座ってる桃井にサラッといい放つ。


最後の弁護側証人尋問。
まだ中学生の男の子を証言台に立たせた上、お父さんの晩年をめちゃくちゃにしたとんでもない女・桃井を無罪にするため、岩下が無理矢理証言させたこのシーンは子供ながらにこのヒト鬼やなあと感じたものだ。



ラストシーン。
岩下志麻の真っ白いスーツに桃井かおりが赤ワインをドクドクとかけてスーツをびちょびちょに汚す。岩下は代わりに桃井の顔面にワインをぶっかける。



いやぁ、この映画はただの保険金殺人だけじゃなく、主役ふたりが全く別人格と見せかけて実は似た者同士、同族嫌悪と云う女の物語なのかも‥。



松本清張の描く女は面白い。
北斗星

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