北斗星

パリ、テキサスの北斗星のネタバレレビュー・内容・結末

パリ、テキサス(1984年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます


ロードムービーのお手本のような映画だった。

弟夫婦からするとトラビス勝手やなあ。
きれいな金髪の男の子(タイラー)が可愛い。奥さん(アン)がトラビスの頬にキスするシーンがいい。アンがきれいで慈悲深く優しい。


色彩感覚がカラフルでずば抜けている。
ギターのグイ〜ンって音色もいい。チルな感じ。 


8ミリフィルム。幸福が詰まってた。とても柔らかな光。


ポッカリ浮かぶ気持ちよさそうな雲。ノンビリしてる何もない風景。所々に広告看板。貨物列車。夜景。



ラストは『パーフェクトデイズ』と少し重なる。トラビスはこれからまた何処へ?根無し草みたいな性格。ちょっと生活者には向いてない。このトラビスを演じたハリー・ディーン・スタントン、すごくいい味出してたなあ。冒頭なんて小学生の体育帽被ってるのかと思ってしまった(笑)
何だか憎めない。しずかな涙に同情しちゃいます。


妻が綺麗すぎておかしくなるなんて空想めいてるというか、そんな人いるのかな。ん?待てよ、結局夫婦は対面してはいないんだ。
 
     
ともあれ『パーフェクト〜』よりこっちの方がユルくて温かくて断然好みだった♪



〜〜〜
以前友人と一緒に観た『都会のアリス』がダメだったんで長いこと敬遠してましたが、他の作品も観てみたくなった。「東京には何もなかった」って言ってたのはこの監督だったっけ?確か東京を撮った映画(ドキュメンタリー?)があるって人から聞いたな。観てみたい。

ジャームッシュの初期の頃の作品も観たくなってしまう。
どうもベンダースとジャームッシュがごっちゃになる(笑)
北斗星

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