このレビューはネタバレを含みます
ロードムービーのお手本のような映画だった。
弟夫婦からするとトラビス勝手やなあ。
きれいな金髪の男の子(タイラー)が可愛い。奥さん(アン)がトラビスの頬にキスするシーンがいい。アンがきれいで慈悲深く優しい。
色彩感覚がカラフルでずば抜けている。
ギターのグイ〜ンって音色もいい。チルな感じ。
8ミリフィルム。幸福が詰まってた。とても柔らかな光。
ポッカリ浮かぶ気持ちよさそうな雲。ノンビリしてる何もない風景。所々に広告看板。貨物列車。夜景。
ラストは『パーフェクトデイズ』と少し重なる。トラビスはこれからまた何処へ?根無し草みたいな性格。ちょっと生活者には向いてない。このトラビスを演じたハリー・ディーン・スタントン、すごくいい味出してたなあ。冒頭なんて小学生の体育帽被ってるのかと思ってしまった(笑)
何だか憎めない。しずかな涙に同情しちゃいます。
妻が綺麗すぎておかしくなるなんて空想めいてるというか、そんな人いるのかな。ん?待てよ、結局夫婦は対面してはいないんだ。
ともあれ『パーフェクト〜』よりこっちの方がユルくて温かくて断然好みだった♪
〜〜〜
以前友人と一緒に観た『都会のアリス』がダメだったんで長いこと敬遠してましたが、他の作品も観てみたくなった。「東京には何もなかった」って言ってたのはこの監督だったっけ?確か東京を撮った映画(ドキュメンタリー?)があるって人から聞いたな。観てみたい。
ジャームッシュの初期の頃の作品も観たくなってしまう。
どうもベンダースとジャームッシュがごっちゃになる(笑)