ベルギーのダルデンヌ兄弟（ジャン＝ピエール&リュック・ダルデンヌ）監督の作品。（以前『ある子供』は見た記憶がうっすらあるのですが..）
心揺さぶられました。
イゴールは15歳。学校は行かず自動車修理工見習い。盗んだパーツで悪い仲間たちとゴーカート作りを楽しんでいる少年ですがが、父ロジェが運営する不法移民宿泊施設の仕事（家賃の取り立てなど）も忙しく仕事はクビに。
宿泊施設に、西アフリカから来ているアミドゥの妻アシタが赤ん坊を連れてやってきますが、幸せそうな時間もつかの間、労働監督官の抜き打ち査察があり、その際アミドゥは不慮の事故に合い瀕死の状態となってしまいます。イゴールに「妻と子供を頼む」と言い残して・・・
ヤバい仕事をなりわいとする父の元に生まれてしまったイゴール。タバコ・酒・盗み..も当たり前。父から入れ墨を入れられたりも。（こんな父でももちろんイゴールを愛してはいるのですが..）
この環境の中でアミドゥの約束を守ろうともがくイゴールの姿が何とも・・
ダルデンヌ兄弟の作品は、エンディングも含め音楽などのエンタメ要素は排除し、容易には解決出来ない社会問題を我々に突き付けてきますね。
