日々の忙しさで忘れていた温かい気持ちがじわじわ湧いてきてとっても良かった。
東京で活躍していた医師の樋口可南子さんが、あるキッカケから小説家の夫寺尾聰さんの故郷の無医村へ移住し、阿弥陀堂を守る老女北林谷栄さんと心温まる交流をする話。信州の田舎の自然が美しくてロケ地巡りしたくなる。
『阿弥陀堂だより』とは村の広報誌のコラムで、お梅さん(北林谷栄さん)が語る言葉をある女性(小西真奈美さん)が文章にしたもの。この女性のエピソードが沁みる。
さらに私の琴線に触れて号泣させたのは、末期癌の夫田村高廣さんと香川京子さんの会話。
ネタバレ↓
夫の最期、夫婦の会話が…
「これで、いい。お前はいいかい」
「大丈夫ですよ」
「じゃあ、先に逝くよ」
「はい。長くは待たせませんから」