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革命前夜のbirichinaのレビュー・感想・評価

革命前夜(1964年製作の映画)
3.0
実験的な作品のように思えた。感動するシーンがなかった。監督は、ヌーヴェル・ヴァーグを意識して作った作品と言っている。ジーナの役はアンナ・カリーナのイメージで作っているのかも。でも、ジーナの二重あごが残念。

DVDに収録されていたベルトリッチ監督のインタビュー(2003年頃に撮影)によると、
*「『パルムの僧院』から着想を得ていると言われているが、主人公2人の名前を使っただけ。」
*「別離の恐れを描きたかったんだと思う。今生きている瞬間からの別離」

なお、インタビューの中で、この映画の撮影資金を出すことになっていた人物が急に軍隊に入ることになり(当時は徴兵制あり)、撮影は2年後と言われ、すぐ撮影できるようにマフィアのボスの力を借りたとも言っている。映画のためなら何をしても許される、というのがこの監督の信条だということがはっきりと分かった。
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