大名作「エクソシスト」の原作者であり脚本を務めたウィリアム・ピーター・ブラッティが、続編である「エクソシスト2」を見てブチギレた結果生まれた作品。
エクソシストの正統続編であり、直後を描いた作品で、当時出演していたキャストが何人か続投されている。
90年代で圧倒的支持を得たジャンルの一つである「サイコスリラー」を擦りつつ
ラストはしっかりとエクソシストものとして纏めている隠れた良作。
全てにおいて"導入部分"が上手い映画だなと感じた。
舞台設置もそうだけど、個人的に好きだったのがホラー描写に至るまでの導入部分。
誰もが驚くであろう病室での"例のシーン"はかなり計算して撮られている。その前の些細な会話とか、カメラアングルとか。ここ最近見た中で1番好きだったな。
今振り返れば、犯人と思わしき人物が病院の中にいる…という設定も凄くいい。
容疑者が全員高齢者、もしくは精神病しかいない為、
その奇怪な行動が病気によるものなのか、それとも悪魔によるものなのか
見るものに委ねてくる仕掛けになっているが面白い。
ただまぁ…初代エクソシストの方が断然好きなのだが。(笑)
これはこれでアリだよねと思わせてくれる作品だった。
__________________________________
[この映画のBest俳優]
ジョージ・C・スコット
[脚本面]☆☆☆☆
[映像面]☆☆☆☆
[ストーリー性]☆☆☆
[オススメ度]☆☆☆