mikoyan358

椿三十郎のmikoyan358のレビュー・感想・評価

椿三十郎(1962年製作の映画)
4.5
2009/2/11鑑賞(鑑賞メーターより転載)
毎度おなじみとはいえ、三船敏郎のキャラはこの映画でも特に魅力的。同じ一匹狼という設定でも「用心棒」ほど孤高にさせず、血気盛んで落ち着きのない若い衆が中和剤となって絶妙な存在感を示している。コミカルで力の抜けた部分も緊張感がMAXに達する格闘も織り交ぜつつテンポよく進むし、ストーリーラインも痛快。普通この内容ならば平気で3時間はかかるのに、その半分でびっしりとまとめ切った黒澤明の手腕には恐れ入りましたという感じ。ひとつとして無駄のない、古くても後世に生き続けるエンターテインメント映画だと思える。
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