椿三十郎の作品情報・感想・評価・動画配信

「椿三十郎」に投稿された感想・評価

30回受験に失敗しました、どうもわたくし、椿三十浪と申します。
\ツクテ-ン/
最近寒くなってきたので、ちょっとばかり寒さを加速させておきました。

・あらすじ
薄暗い社殿で密議をこらしていた9人の若侍。上役を告発するも逆に窮地に陥っていた。それを図らずも聞いていた浪人は、権謀に疎い彼らに同情し一肌脱ぐことに…。

かつて彼ほどに日本刀が似合う男を見たことがありません。度肝を抜かれました。本当にカッコいい。どこか気怠い、太陽を嫌っているような目つき。立ち振る舞い。決して多くは語らないが、その内面には確かに強い芯を持っている。それがいい。椿三十郎、最強でした。

この映画で描かれている椿三十郎は、鞘に入らない侍、いわゆる「抜き身」というやつ。礼なんか知らん!勝負至上主義!という感じでしょうか。誰に迎合することもない、一匹狼のような存在です。
それと対照的に描かれているのは、城代の家来たち。礼節を重んじる従順な忠臣です。"鞘に入っている"侍たち。
この対比も魅力的でした。

何より良かったのは、どこからともなく現れ、バックグラウンドが何も描かれていないにも関わらず、椿三十郎という男に深い味を出させた、三船敏郎の演技だったと思います。観ている側が勝手に椿三十郎自身の人生を想像してしまうんです。きっと幾つもの修羅場を乗り越えて来たんだろう、とか考えちゃう訳です。本当に凄かった!

とにかく椿三十郎が賢いです。室戸の手強さも素晴らしかったです。
黒澤映画では七人の侍に次いで好きな作品になりました。
おはぎ

おはぎの感想・評価

4.5
231本目
脚本の秀逸さ。勧善懲悪では終わらない深み。ラストの一騎打ちどうなってんだよ…
nekosuki

nekosukiの感想・評価

4.0
WOWOWで放映されたものを録画観賞。
“三船敏郎”主演、“黒澤明”監督作品で前年の「用心棒」の続編に当たる。

タイトルの“椿三十郎”の椿の花が本編では効果的に使われていてオシャレだと思った。
“織田裕二”主演でリメイクされたので比べてみるのも面白いだろう。

上役の不正を暴こうと密議を重ねていた若者9人に凄腕の浪人が助太刀する痛快時代劇だ。
喜劇タッチの飄々とした展開ながらストーリーが動く中盤から佳境にかけての展開が見事で引き込まれた。

上役側の用心棒を演じる“仲代達矢”と“椿三十郎”を演じる“三船敏郎”との凄絶な一騎討ちが最大の見せ場で着物の内部に血糊が入った袋を忍ばせ盛大に血潮が飛び散るシーンの迫力には圧倒された。

これがカラーなら、相当なエグさだったことだろう。

“仲代達矢”はフケ役を演じるために監督から額が大きく後退したカツラを着けるように命じられたが本人は大いに抵抗があったそうだ。

申し訳ないが、リメイク版は“織田裕二”に貫禄が不足してるし残念なデキだと思った。
「死ぬも生きるも我々9人だ」
「いや…10人だ!!!!」

この三船のカッコ良さよ………。
文句を言いながらもなんだかんだ助けてくれる三船の存在への安心感が凄い。まさにツンデレ。

あと、捕まえられといて「大変勉強になりました」とかいってご飯食べ続ける小林桂樹さんには笑わせてもらった。あのおとぼけ感、なかなか出せないよなあ。

善良な人を蹴落とし、世間を味方につけて悪行を重ねるような人間を敵にしている物語だから、時代劇でも感情移入がしやすくていい。こういう社会にはびこる巨悪みたいなテーマが本当に得意なんだなあと思う。そんなテーマもあるのに、ちゃんとコメディ部分もしっかり笑えるのが凄い。緊張感の抜き方が上手すぎる。

一人一人のキャラも良くて、城代の奥さんとか小林桂樹さんの役とか、独特の雰囲気を醸すキャラが多くて楽しい。城代の奥さんに対してタジタジで"や"の字をなぞっちゃう三船なんかもめちゃくちゃ可愛い(笑)

歳を重ねてなお可愛い三船の魅力。
酔いどれ天使では導かれる側だった三船が、きちんと導く側に世代交代している感にも、ちょっと感動。

椿の使い方も素敵。
絶体絶命なのに口八丁で相手を騙して窮地を切り抜けるのも超かっこいい。

ラストの仲代達矢との決闘シーン。それまでずっと映画の中で聞こえていた鳥の声が消え、並々ならない殺気に満ちた緊張感が生まれる。そして、血飛沫。最高だと思った。


抜き身の刀の例えは良かったな〜。
その後も若侍に「人は斬るなよ!」って言いつけたりはしてたから考えが変わってきているんだなというのは充分に理解出来てたけど、このラストはそれにしてもいいなぁ。
本当に良い刀は鞘に収まっているもの。お前らも大人しく鞘に収まっていろよと暗にオレみたいになるなよとぶっきらぼうに言い放って立ち去る三船、、オトコだなあ。

わたしは用心棒より椿三十郎の方が好きだな!
Fisherman

Fishermanの感想・評価

4.6
黒沢映画に三船あり。面白かった。
分かりやすいストーリーの中に、百戦錬磨と青二才、三十郎と奥方様など緩急を付けて対比させることで幅が広がっている。小林桂樹のとぼけた演技と仲代達矢の武士らしい硬い演技もそのひとつ。
ご城代の拉致と奪還が話の中心なのに最後まで登場せず、最後の最後に出て来たと思ったら、このご城代にあの奥方様という組合せだけには納得。
ラストの派手な血しぶきだけよくわからん。名台詞も多い。
「三十郎です。もうすぐ四十郎ですが」
「お前らに付き合ってたら七十郎になるわい」
「抜身の刀ね。本当にいい刀は鞘に入っているものよ」
「あばよ」
ゆん

ゆんの感想・評価

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三船敏郎
背中がカッコいい!

音楽が西部劇❓
と思ったり
女性陣の会話に
えっ❓と
笑いがでたり
実は納得したり
mino

minoの感想・評価

4.6
カッコいい!の一言。三船敏郎最高ざんす。声がいいって、才能だね。

セリフの素晴らしさ。登場人物のキャラクターの良さ。緩急の付け方が絶妙です。女性陣のホワッとして華やかさが(そして賢さが)たまらんです。

ところどころに人生の大切な教えが散りばめられておりまする。

宮崎駿かと思う、っていうか宮崎駿はこういう映画から影響受けたんだろうな、って思った。こういう塩梅似てるもの。活劇、ですもん、まさに。

私、テレビのロードショーものばっか見ていて、
少年時代マカロニウェスタン好きだったけど、その源流がここにあったんだねえ。

黒沢映画、今まで見ないで損してたなぁ、と本気で思った。連日、深く反省しております。
世界のミフネ。立っていても後ろ姿でも気迫を感じる。最後のシーン。一瞬たりとも目が離せなかった。椿が良かった。
arch

archの感想・評価

2.8
『用心棒』に続く三十郎の物語。本作は前作のような西部劇的な粋な魅力が一切なく、その代わりにコメディー要素が非常に強い。馬鹿侍9人が足でまといになりながらも大人数を相手に大立ち振る舞いしていくのが主なストーリーなわけだが、既視感と残念すぎる出来すぎた話に苦笑してしまった。「用心棒」のような映画として迫力はどこにいってしまったのか。そして黒澤の笑いは人間賛歌に根付くからこそ笑えずとも良いのに、本先はそこがないので本当にしょうもない。
そこからの反応に困るラストの血しぶきですよ。うーん、自分は用心棒の方が好きですね。
 「用心棒」の続編にあたる作品。

殿方の汚職事件を巡って9人の若侍と浪人椿三十郎が知恵と殺陣で暴いていく。

娯楽映画のなかの頂点ともいうべき作品でした。黒澤明の作品では一番コミカルで笑える。三船敏郎のカッコよさに痺れます!
加山雄三や田中邦衛が若侍役で出ています。

そしてなんといっても見所はラストの仲代達矢の血しぶきブッシャーのシーン。
全世界に影響を与え今日のバイオレンスの原点であるシーンです。

面白いですが、「用心棒」のほうが好きなのでそんなにハマらなかったです。
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