椿三十郎の作品情報・感想・評価

「椿三十郎」に投稿された感想・評価

決して広い空間が出てくるわけでは無いのにここまでシネスコを活かしきれるとは。
画面全体にハリというか何というか…運動が満ちている。
登場人物が走る姿を撮らせたらやっぱり黒澤明に敵う映画監督はいないのかも。
話も両手に収まりきるような小気味良さが心地良かった。
キャラクターの個性が発揮されるのとまったく同時に話が転がっていく様が最高。
 三船、仲代らの好演は言うまでもない。
 
 小林桂樹の役が面白い。普段押し入れの中にいて、押入れから出てきて何か面白いことを言っては、自分から引っ込んでいく。もしかしてドラえもんの着想の一つはここにあるんじゃないだろうか笑

 また藤原釜足が『用心棒』で反目し合っていた志村と共闘しているのが面白い。もちろん役所は似たような古狸なんだけれど。
 
Naga

Nagaの感想・評価

4.8
三船敏郎の圧倒的カリスマ性。私も斬られたい。

劇中の殺陣シーン軽いなって思う所が多々あったけど、最後のあのシーンを引き立てる為だったのかな。

白い椿をああも綺麗に使われるとこの作品が白黒映画で良かったなって気分になる。
只々かっこいい。
ラストの対決をスロー再生して観ちゃう。
あれは左手で斬ったのか..速すぎて見えない...
侍ってのは、
野性的で、小汚なくて、強くて、賢くて、優しくて、独自の倫理観があって、ユーモアもあるんだな。
Ryosuke

Ryosukeの感想・評価

4.5
お母様多分相当つえーぞ。城主はもっとつえーぞ。
どこかのCIAで特訓でも受けてきたんですか。桑畑の過去が気になる。 
今回は指導者的な役回り。9人の侍がワンチャンみたい。
押入れから出入りする敵がめちゃくちゃ面白い笑 そのタイミングで出てこないで笑
そんでしっぽり戻って行かないで笑
さいっこうのラストでした。穏やかなイメージを連想させる椿とウグイスの鳴き声が静けさをもたらして、ひと段落したと思ったら一気に空気感が変わるワンシーン最高でした。それだけじゃなくて、その後に一喝してからのあばよ!は血気盛んな若い侍達の浅さと未熟さに対して背中で強く語りそして、教訓を残したような哀愁が残る印象深いシーンでした。
MASH

MASHの感想・評価

4.5
『用心棒』の続編ではあるが、圧倒的にこっちの方がコミカル。『用心棒』にあったあのヒリヒリとした独特の雰囲気はあんまりないけど、その分"粋な"シーンが多い。会話や演出も非常にコミカルだが、とにかく粋。そして、そういうシーンからの爆発力のある三船敏郎の殺陣。最後の衝撃といったらありゃしない!とにかくカッコいい映画!本当に黒澤明はどんな映画でも撮れるんだなと再認識させられる。
K

Kの感想・評価

4.5
主要な登場人物、みんないいキャラしてる。奥方と娘?の感性が柔らかく、可愛らしさがあり、女性として憧れた。大量の椿が流れるシーンが素敵。
なんでこんな面白えんだ
押入れのやつ面白すぎんだろ、かと言ってあざとすぎず。写ってない時もずっと押入れの中にいたの何回聴いても笑えるわ
「本当にいい刀は鞘に入ってる」

興行成績のよかった『用心棒』の続編。弱者である村人を助ける物語であった『用心棒』に対し、本作『椿三十郎』は威勢のいい若侍を助ける話。三船扮する三十郎と正義感だけは一人前の9人の若侍。ここに「疑似師弟モノ」としての面白みが生まれる。

さて、『用心棒』と『椿三十郎』。この2つの魅力は何といってもウィットに富んだ策略劇。さらに敵の元に潜入するハラハラ感も味わえるので、「時代劇スパイアクション」とでも形容したい娯楽作である。特に本作はコミカルなシーンも多く、軽いタッチである。

『用心棒』に比べると粋なシーンも多かったので、こちらのほうが好み。椿というモチーフを名前以外でも利用したことや迫力のある殺陣など、映像的に語ってくれたのが白眉だろう。ラストの決闘シーンは西部劇っぽくて、やはり好き。
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