masa

テルマ&ルイーズのmasaのネタバレレビュー・内容・結末

テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ここから一体どうなってしまうんだろう...??という、ドキドキ・ハラハラ感とテンポの良い展開で、全く飽きずに見ることが出来た。

好奇心に任せて事態を悪化させていくテルマの行動は、見ていてイライラしたけれど、人は若いうちに色々経験しておかないと、後から欲求が無邪気に爆発してしまう生き物だよな...と思った。

それまで抑え込んでいた何かが爆発するという意味では、男性優位の社会において、傷を負った声をあげられない女性がたくさんいるという社会問題に対する大きなメッセージが、この作品では描かれている。

男性側が主となるシーンでよく雨が降っていたのは、そういう意味合いがあるのだろうか。J.D.がテルマが宿泊するモーテルに現れた時の雨は、彼が彼女にもたらす災いを暗示していたのかもしれない。

二人が下した最後の決断は、社会にとらわれて我慢し続けるくらいなら、自分達で未来を決めていきたいという決意だと感じた。
masa

masa